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丘のうえから  

 2011年3月   

「冬化粧」

年越しも終わり、春の気配が少し漂い始めています。
鳥たちの鳴き声もどこか明るく聞こえています。
でも、この時期には時折ぼたん雪が舞い、木々が冬化粧をします。

今年は誰かに恋しているのか、何度も化粧して時に私たちを困らせてくれます。
そんな時、雲間から太陽が顔を見せ
まるで劇場の主役を照らすように木々の「おしろい」を輝かせます。
そんな演出に、困ったことに時間も忘れがちになりますが
太陽も気が利いていて、すぐに顔を隠して「お芝居」を終わらせてしまいます。

冬化粧を何度も繰り返す年の春には、木々に鮮やかな花が一斉に咲くということです。
甘南備の丘の春といえば、もちろん「桜」です。
一斉に咲いてすぐに終わるかもしれませんが、どんな姿でどんな劇を見せてくれるのか
今から楽しみです。

春には、ぜひお越しください。


杉仙人


 2011年1月 

「うれしいこと2つ♪」

・100歳のお祝い

 日本人の平均寿命はますます伸びていますが、かんなびのさとを利用されている方の平均年齢は67.4歳。まだまだ若い特別養護老人ホームです。

  利用者のMさんは明治44年生まれで、このお誕生日に100歳になられます。11月18日に長寿のお祝いに内閣総理大臣賞を授与されました。普段の移動では車いすを利用されているのですが、授与の際には直立不動の姿勢になり、周囲があわてました。「孫の代まで残る、ありがたいことや」というご本人の喜びの声は周囲のものがふと涙ぐむ味わいのある言葉でした。これからもお元気で長生きしていただきたいものです。



・実習生がやってきた!

 他の事業所では学生さんの実習は恒例になっていますが、3年目にして初めて介護等体験の実習生さんが来られました。利用者さんも職員も多くの人が初めての体験となります。若々しい外からの息吹は、利用者さんにとっては天使の存在のようです。Tさんは毎日歩行器で館内を何周も歩き、実習生の姿を追い求めていました。手を握って離さない方もおられたとか・・・戦争中の話に学生さんが耳を傾けているときもありました。明治時代から平成までの世代を超えた交歓会の期間でした。ウエルカム学生さん!!!


 2010年12月   

「来年のうさぎ年はどんな年」

 “12月”、“年の瀬”を迎え、今年中にやっておくべきことの整理や、新年への準備で色々と忙しく動き回っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 来年のうさぎ年を思うにあたって、12年前を少し振り返ってみました。

  スポーツイベントでは2月の長野オリンピック、パラリンピックに始まり、6月にサッカーワールドカップなどがありました。世界経済では単一通貨「ユーロ」が誕生し、日本は現在に続く不況の真っただ中で、たくさんの中小企業が倒産しました。

  障がい者福祉の分野では障害者保健福祉施策を総合的に見直すために「今後の障害保健福祉施策の在り方について」の意見具申がなされ、その流れのなか支援費制度(2003年4月施行)により、サービスの利用がいままでの措置から契約という形になり、その後、障害者自立支援法が成立(2006年4月より一部施行)、障がい者の福祉施策が大きく変化した年でもありました。

  さて、来年のうさぎ年はどんな年になるでしょうか。ちなみに卯年の縁起話は穏やか、家内安全、飛躍だそうです。

  世界中の戦争や内戦が終結し、世界経済が良くなり、日本の景気も良くなってリストラや倒産する企業が無くなってほしいものです。

  障がい者福祉も、これからの見直しがうさぎダッシュ(子ウサギが素早く走る行為を表す言葉)のように利用者、家族、関係者の願う方向へとどんどん進むように願っています。  (梅花藻)




今年一年、丘のうえからをご覧いただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

皆様、良い年をお迎えください。

ホームページ委員会一同


 2010年11月 

「かしのき寮の秋」

 今年のコロニーまつりは10月9日(土)に開催されました。雨模様でしたがそれぞれの楽しみ方があったのではないでしょうか。

 10年ほど前まではコロニーでは運動会がありました。その前は盆踊りも盛大に行われていました。

 各所属での一泊旅行など行事も多彩に行なわれました。

 利用者の方々もいろんな楽しみがありました。


 現在かしのき寮はマイクロバスツアーを寮で年4回実施しています。

 お買い物中心のコースや温泉を楽しむコース、お菓子や飲み物の工場見学コース、バイキング昼食を楽しむコースなど、利用者さんのご希望に添えるコースを設定しています。 その他ではボランティアさんの協力で「カラオケ大会」「おやつ作り」で楽しんでいただいたり、保護者会主催でのコーヒーと手作りクッキーの「喫茶店」や、抹茶に和菓子という「お茶会」を楽しんでいただいています。

 限られた条件の中ですが、利用者の方々の笑顔が増えるようにしていきたいと思います。(秋桜)


 2010年10月 

「くすのき大学」

 くすのき寮では「くすのき大学」と名付けて、7〜8年ほど前から、桃山学院大学の協力を得て、大学の校舎を使わせていただいて大学の先生、学生さんたちのアドバイスを受けパソコンなどを使って自分たちの興味のあるものを調べるなどの、勉強会をさせていただいておりました。大変好評でありましたが、諸般の事情で継続が難しくなりました。

  今年度は、ここを見たいという本人会のメンバーの思いを中心に据え見学場所を相談し、8月27日、9月14日の2度、マイクロバスに乗り合わせて、ビール工場に出向いてビール作りの工程を学んでまいりました。


 2010年9月 

「22回ちびっこステイ」

 在宅の障がい児にこんごう福祉センターを開放し、センターの児童寮の児童と交流する、ちびっこステイの取り組みは今年で22回目をむかえました。この取り組みは、大学のボランティアサークルと連携して実施しています。

 7月4日にプレステイとして、参加児童と支援するボランティアとの関係を作ることを目的に、七夕の作品作りやゲームを楽しみました。今年は13人の地域からの参加があり、「昨年楽しかったから今年も行きたい」「大学生のお兄さんやお姉さんに遊んでもらい、昨年とても満足して帰ってきました。」と、うれしい感想や、「親から離れてのお泊り、とても貴重な体験です。」「毎年楽しみにしていて、いろんな方との交流や友達作りでとてもいい行事と思います。」「将来自立できるようにこういう機会には、参加したいと思います。」等、親御さんのコメントもいただきました。

 8月7日、8月8日の本ステイでは、恒例のプールで楽しみ、それまでおとなしかった子どもが、水をかけてはしゃいでいたのが印象的でした。ゲストハウスでの宿泊では、子どもたち同士や、ボランテイアさんと昔からの友達のように遊んでいて、里帰りしたように楽しくすごすことができました。二日目の午前は、カレー作り。今年はカレー班とサラダ班に分かれ調理分担をし、分かりやすくしました。慣れた手つきで調理する子、小さく切りすぎたり、ちょっとドキドキする子もいたりで、ふぞろいの野菜たちでしたが、みんなで作ったカレーはとてもおいしくてたくさんおかわりをしていました。

 10月のアフターステイではサツマイモ掘りを予定しています。昨年はイノシシさんにえらくやられてしまい、くすのき寮のお世話になりました。今回はさてどうでしょうか。

 また来年も来てくださいね。 (O)


 2010年8月 

「げんき体操」

 無重力の環境で過ごす宇宙飛行士の尿中には、通常よりずっと多い量のカルシウムが排泄されているそうです。筋肉や骨に重力の負荷がないために、骨からカルシウムが離脱しているのです。

 私たちの周りでは、運動量の少ない高齢者や歩行の難しい人たちの骨粗鬆症と骨折が問題になっています。ウォーキング(散歩)をしてカルシウムを骨に取り込む。日にあたってビタミンDを活性型に変えて腸からのカルシウム吸収を良くする。これらがその予防に有効とされています。

 こんごう福祉センターでは、利用者さんたちは日課として構内を散歩しています。また、歩けない人には、骨粗鬆症を防ぐ効用を期待して「げんき体操」や音楽体操などを活用して、運動習慣をつけていただく試みも行われています。 (S)


 2010年7月 

「パンの日」

 月に1〜2度、大阪INA職業支援センターのパン・菓子製造科訓練生の皆さんが、こんごう福祉センターに自分たちで作ったたくさんの種類のパンやクッキーの販売に来られます。

 皆さん、(少し緊張ぎみの面持ちで)元気な声での「よろしくお願いします」の挨拶のあと、販売準備が整いだすころに、販売場所となる総合管理棟ロビーには、だんだんと人が集まってきます。

 10分ほどもすると、ロビーはパンを買いに集まった利用者の皆さんや職員の皆さんでとてもにぎやかになります。

 新作パン、クッキー、マフィン…おめあてのパンを買う(たべる)のをたのしみにしている笑顔がいっぱいです。

 INAの訓練生の皆さんも、元気な声で、真剣に、笑顔で、取り組まれています。

 にぎやかになるこの空間、このひとときが、とても好きです。 (萩)


 2010年6月 

「ホタルの夕べ」

 6月11日から13日、こんごう福祉センターから歩いて15分にある、富田林市農業公園でホタルの観賞会「ホタルの夕べ」が開催されました。こんごう福祉センターの利用者、職員も観賞会に参加させていただきました。

 そういえば、6、7年前でしょうか、コロニーの「せせらぎ」にも数匹のホタルが発生したことがありました。水辺で光る数匹のホタルを我が子と目をこらして見たことを思い出しました。

 私が子供のころ故郷ではこの時期、無数のホタルが飛び交い、外灯のない川べりを、ホタルでいっぱいになった虫籠の明かりで家まで帰ってきたものでした。そんな故郷も今では一変し、ホタルの姿は見られません。

 「ホタルの夕べ」をとおして、自然の川岸、ホタルのえさになるカワニナが生息する小川、そんな自然環境を子どもたちの世代へ残していきたいですね。  (Y)


 2009年12月 

「最後の…」

若松寮では、先月の中旬に伊勢の「スペイン村」へバスツアーに出かけました。その道中、「若松寮としての最後のバスツアーになるのだ」と当たり前のことに気が付きました。参加する利用者のみなさん、職員の間にも、言葉ではなく、むしろ共通する思いとしてあったようです。
若松寮は、来年3月に授産施設としての役割を終えて閉寮となります。若松寮として「最後の」公聴会では、地域生活への不安や希望の声をみなさんから伺うことができました。間もなく、「最後の」年越しを迎えることにもなります。そして、「最後の」会食だとか、「最後の」自治会だとか、いくつかの「最後の」出来事を過ごすことになるのでしょう。
利用者のみなさんは、それぞれの希望にそって、それぞれの生活の場所に移られることになります。それを見送った後で「かつて若松寮であった建物」の「最後の」戸締りをするのは、誰なのだろう、そんなことを考えています。(N)


 2009年11月 

「俳句のすすめ 」
俳句は、17世紀に松尾芭蕉がその芸術性を高め、正岡子規が明治時代に近大文芸として成立させました。現在では外国人が日本語で俳句を作る事も盛んなようです。5、7、5の韻律の心地よさ、季語がある、「切れ」がある、余韻を残す、という特徴が外国の人の心にも響いたのでしょうか。もう一人、芭蕉の俳句を「客観写生」という言葉で特徴付けた高浜虚子を忘れていました。「客観写生」という言葉は、私意や虚偽を排し、対象をよく観察し、傾聴してその有様を表現する事に全力を傾けるという事だそうです。私たちも「客観写生」に見習って、如何なる時も冷静に自分自身の感情をコントロールして利用者さんの希望や要望に耳を傾け支援するという支援員としてのプロのスキルを高めることが必要と思います。俳句を考えるといい仕事が出来るかもしれませんね。
   季節柄こんな一句はどうでしょうか。

彼一語 我一語 秋深みかも   (高浜虚子)              梅花藻


 2009年9月 

「リサイクルバザー開催♪」
かんなびのさとでは、9月22日に利用者の方々に「リサイクルバザー」を開催しました。
商品は職員に寄付を呼びかけ、衣類から生活雑貨に至るまで、多種多様な商品が集まりました。最初の計画では、学生ボランティアさん達の協力を持って、利用者の皆さんと交流を深めながらお買い物を楽しんでいただく予定でしたが、バザーの直前に社会的に新型インフルエンザが流行し、ボランティアの皆さんの参加が出来なくなってしまいました。
5月に予定していた「かんなびのさとまつり」も新型インフルエンザの流行で中止となった経緯があり、今回は何としても開催したい!と係で協議し、職員の店番で何とか開催することができました。
初めてのバザー開催でしたが、利用者の皆さんの期待は大きく、予定の時間より早く会場に来られる方が多数いらっしゃいました。サッと選ぶ方もあれば、いろいろ手に取って悩む方、衣類を試着される方、何度も会場に来られる方、「こんなん欲しかった」「これ100円でええの?安いわー」等…大盛況でした。
皆さん買い物が好きなんだなと改めて実感しました。機会があれば、また開催の予定です。(露草)


 2009年8月 

8月1日、PLの花火の日にくすのき寮利用者公聴会を開催しました。
まずは、食事のことからで「はんぺんに何かいい味、付けられへんのん?」「お造り出して欲しいなぁ!」から始まって、寮の行事のこと、こんごう福祉センターコロニーまつりのことなど、色々な意見が出ました。「太鼓の実演見たいな…」なんて意見もありました。
くすのき寮では、各棟ごとに本人の会(自治会)が構成されており、定期的に会合が持たれています。そこで出された意見を中心に、個人的な意見も含めて、公聴会を実施しています。公聴会は、年6回を予定しており、2ヶ月に1度のペースです。
この会から創り出された行事を、昨年はお金をあまりかけずに出来ました。ボランティアさん、ありがとうございます。(百日紅)


 2009年7月 

「ボランティアとともに、21回ちびっこステイ開催」
                  
 「ちびっこステイ」は、地域の障がい児とコロニー利用者との交流を兼ねた、余暇活動を提供する地域サービスです。コロニーの施設を活用し、ボランティアの協力を得て実施し、20年以上の歴史があります。
 地域からの参加は知的障がいのある小学生です。ご家族からは「学校行事以外での宿泊体験が楽しみです」、「家族から離れて過ごすことで自立につながれば」、「同年齢や異年齢のこどもらとの交流など楽しみです」など、成長を願ったコメントを頂いています。
 8月に一泊で実施する「本ステイ」に先がけ、7月5日に日帰りの「プレステイ」を実施しました。地域から8人、しいのき寮から7人、学生ボランティア28人の参加で、今年は記念品や七夕飾りなどを作り、レクリエーションではボランティアが場を盛り上げ、恒例となった『アンパンマン体操』をみんなで元気よく踊りました。好天にも恵まれ、楽しい一日を過ごすことができました。
 8月8〜9日の本ステイでは一泊の宿泊体験と、プールでのレクリエーションやおやつ会、花火などを行う予定です。夏の思い出に残る楽しいひと時を過ごしたいと思います。また秋(10月25日)には「アフターステイ」として、さつまいも掘りを考えています。
 この活動は、ボランティアの育成にも大いに役立っています。ちびっこステイに参加していただくボランティアはいくつかの大学のサークルやクラブに所属する青年たちで、1回生はボランティア活動の経験が初めてという方も多く参加されています。
 ちびっこステイのボランティアをきっかけに、学校の枠を越えて学生たちの交流が始まったり、施設や地域での活動への参加につながったりしていっています。
 しいのき寮にも、ちびっこステイのボランティアが縁となり、たくさんの方が継続的に、寮や棟の行事などのお手伝いに来てくれています。今ではボランティアとのふれ合いが利用者の生活になくてはならないものとなっています。

プレステイの様子はこちらからどうぞ。


 2009年6月 

「実習生」
今年も実習生を受け入れる季節となりました。金剛コロニーは利用者の地域生活への移行の取り組みで、一昨年度・昨年度と2寮が閉鎖となり、実習生の受け入れ数も減少しています。それでも、昨年度の長期実習では約200名もの学生がコロニーを訪れました。高校を卒業したばかりの大学1年生から、社会人として働きながら勉強している方など様々です。
実習期間中は、ゲストハウスで宿泊する学生も多いのですが、宿泊部屋に様子を見に行くと、「は〜い!」とすごく元気な返事がかえってくるグループ、「はーい…」と心配になるほど暗い声が返ってくるグループ、学生の様子は実に様々です。初めての環境、実習に戸惑い、不安いっぱいで2日目には涙をぽろぽろ流していた学生が、1週間もすると、とっても元気な表情をしていることもあります。多くの実習生は充実した表情で帰っていきます。
実習中の利用者との関わり、職員の指導のなかで感じる、不安やしんどさ、喜び、充実感、気づき、そして実習を終えてはやく家にかえりたーい!気もちなどは、それぞれ様々でしょう。
無事に実習を終えて笑顔で挨拶をしてくれる学生の顔をみると、担当者としては、正直なところ、ほっと一安心。
実習を終えた学生のなかに、障がい者福祉の分野で働きたいという希望を持ったなどの話をきくと、とってもうれしい気持ちになります。(萩)


 

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