● 2009年1月 ●
「便利さの中で」
学校への携帯電話の持込を原則として認めないことが検討されています。携帯電話の便利さはわかるものの、教育的な観点から問題も発生しているのでしょう。施設においても、若い利用者のみなさんの間では携帯電話は、ごくあたりまえの生活用品になっています。メールの機能を使って、友達との連絡に使うことはもちろん、音楽配信やゲーム機能などのサービスを楽しんでもいます。その結果、電話会社から想像以上に高額な請求が来ることもあるのですが、携帯電話が生活の「寂しさ」を紛らわすための道具になっているのではないか、そのことも気がかりです。その気持ちにつけこまれて、悪質な書き込みのある掲示板、詐欺などのネット犯罪などに巻き込まれるのではないか、心配の種はつきません。テクノロジーの進化は、生活のスタイルを変え、私たちの支援の中身も変えてゆくのかもしれません。(N)
● 2008年12月 ●
「古に思いを馳せて」
こんごう福祉センターの近くには、鎌倉時代(南北朝)の遺跡が数多くあります。とは言いましても、楠木正成にまつわるものが多いのですが・・・。
楠木正成といえば、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて南朝方に味方して建武の新政に功績を残した人物といわれています。最後は負け戦を覚悟の上で、東征してきた足利尊氏と朝廷方として兵庫の湊川で相対して討ち死にしたことで有名です。
また、楠木正成の本拠である千早城(金剛山)をはじめとして、麓には17の出城(砦)があったといいますが確認できるのは数箇所位です。これらの砦を巧みに使ってゲリラ戦を幕府軍に挑んで時間を稼ぎ、鎌倉幕府を倒すことに成功しています。これについては、太平記(吉川英治作)に詳しく書かれていますので、読まれたら楽しいかもしれません。
そのひとつ上赤坂城址に登ってみますと、今の季節は枯葉がびっしりと積もっていて滑らないように上るのに少々骨が折れます。
耳にするものといえば、木々の静寂さの中で野鳥の囀りだけが澄みわたるように聞こえるだけです。さしずめ、「兵どもが夢の跡」といったところでしょうか。
歴史に興味のある方、南河内へ出かけてみませんか。(りょう)
● 2008年10月 ●
「道野辺の尾花の下の思い草 今更々に何か思わむ」
(道のほとりの尾花〈ススキ〉の陰の思い草ではないか。今さら何を思い迷うことがありましょうか。私はあなたの愛を信じ、あなた一人を頼りに思っております。)
「思い草」とは「南蛮煙管」(ナンバンキセル)のこと。
万葉集に歌われた花です。 「ナンバンキセル」は一年草で茎はごく短くほとんど地上には表れません。淡い紫色の花が少しうつむき加減に咲きます。しかし、葉らしいものは見当たらない不思議な植物です。南蛮人が手にしていた煙管に似た形から南蛮煙管と名がついたのでしょうが、うつむき加減に咲くその姿にしおらしい女性の姿を感じさせ、思い草と名がついて万葉集に歌われたのです。
以前はコロニー(こんごう福祉センター)のススキの中に群生を見ることが出来ましたが、今年はまだその姿を見るにいた経っていません。(吾亦紅)
● 2008年8月 ●
「新しい仲間のかしのきE棟と一緒に」
「ベンツ買うねん」、「ダイエーに行きたい」、「風呂に(温泉)にいきたい」、「すし食べたいねん」、「地域へ行きたい」、「電車の見えるとこに住みたい」など、これはある棟の利用者会からでたひとこまです。というように昨年度よりかしのき寮では利用者会が各棟で行われています。今頃どうしてと思われるかも知れませんが、どうして、どうして、この利用者会の礎となるものは、随分以前に(約33年) かしのき寮の4つの指導方針のひとつとして「寮生ファミリー会」とい名称であったように記憶しています。
それはさておき、心機一転、寮として「みんなで創ろう明るいかしのき」を目標に、利用者が望むより良い生活の実現に向けて各棟より利用者の代表を選出してもらい、今年度から代表者会議を進めることになりました。
しかし、同一敷地内でないため、まず新しい仲間のE棟と一緒に合同の顔見世会を行いました。
当日(7月26日)は、寮長の挨拶に始まり、各棟の代表がそれぞれ紹介をしていただき新しい船出となりました。(みずき)
● 2008年7月 ●
「ホタルのはからい」 先日、ゲストハウスに宿泊した実習生さんが「昨日の夜、生まれて初めてホタルを見ました!」とその時の感動を交え少々興奮ぎみに教えてくれました。
ホタルは卵30日、幼虫300日、さなぎ30日、ようやく成虫になってもわずか一週間しか生きられません。もちろん自然環境が整っていることが前提ですが、、、。
日ごろの勉強や実習中のストレス抱えていた実習生さんは、ほかの昆虫のように人を怖がらず安心しきって近づくホタルが放つホタル火に心を癒されたのでしょう。
むかーし、むかしのその昔から現代まで人に限りない夢と癒しを与え続けてきてくれたホタル。実習生さんに癒しのはからいをしてくれたゲストハウスのホタルに感謝です。
癒しのはからいがこの先も続くようホタルをやさしく見守ってあげたいものです。(梅香藻)
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